こんにちは!
RISO BLOG 店長ハチです。
今回は、ペット不可のマンションで実際にペットを飼われてしまったケースについて、私の経験を交えて解説していきます。
この問題は多くの大家さんが直面する悩みで、対応に苦慮されている方も少なくありません。
果たしてこのような状況で、退去を求めることができるのでしょうか?
先ず、結論から言うと、家賃滞納以外の理由で裁判に持ち込むのは難しいという現実があります。
特に賃借人保護の観点から、簡単に明け渡しを命じる判決が出ることは少ないのです。
では、大家として何ができるのか?
今回は、その具体的な対処法をお伝えします。
今回この記事を読むことで、以下のポイントが理解できるようになります。
- ペット不可マンションでのトラブル対応の現実
- ペットトラブルの解決方法
- 任意退去を促す方法
- トラブル対応には、段階がある
1. ペット不可マンションでのトラブル対応の現実
多くの大家さんが「ペット不可」としているにもかかわらず、入居者がペットを飼ってしまうケースは頻繁に報告されています。
しかし、こういった状況で退去を求めるのは、家賃滞納とは異なり、非常に困難です。
裁判所は賃借人保護の立場から判断を行うことが多く、特に「契約違反」だけではすぐに退去命令を出すのは難しいのが現実です。
また、司法の見解として「そのうち改善されるのではないか」という期待があるため、入居者に猶予を与えることがしばしばあります。
こうした背景を理解しておくことで、賃貸トラブルに直面した際に、冷静かつ長期的な視点で対応することが求められます。
2. ペットトラブルの解決方法
ペット不可マンションでペットを飼われている場合、最初にすべき解決方法は確固たる証拠を積み重ねることです。
つまり「証拠集めがカギ」と言うことです!
例えば、防犯カメラの映像や写真が有力な証拠となります。
入居者が犬を散歩させている様子や、猫が窓から顔を出している場面など、視覚的に「飼っている」ことを裏付けるものが必要です。
一度証拠をつかんだら、すぐに行動に移すのではなく、慎重にさらなる証拠集めを進めていきましょう。
「嘘をついた」という事実も集めることが重要なのです。

3. 任意退去を促す方法
では、どうやって「嘘をついた」という事実を集めればいいのか?
その一例をご紹介いたします。
掲示板などに「ペット不可マンションでペットに関する苦情がありました」と告知をし、全戸にアンケートを配布する方法を取りましょう。
アンケート内容は以下を参考にしてください。
2. 預かったことがある、ない
3. 預かったのはいつからいつまで
4. ペットの鳴き声を聞いた、聞いてないか
このようにして、ペットに関する情報を得ることで、嘘をついているかどうかの確認が可能になります。
特に「飼っていない」と回答された場合は、写真などの証拠を提示し、虚偽の発言を指摘します。
これにより、信頼関係の破綻を理由に、任意での退去を促すことができます。
仮に、何らかの理由で預かっているという回答がきた場合は、理由の詳細と「いつになったらペットを返すのか」ということを明確に書面にしてもらいます。
通常は、親が入院したから預かっているとか旅行で預かっているというような理由を並べます。
その場合も「当マンションはペット不可なので、一時的であっても飼うことはできません」と、あくまでもこの建物では「ペットは飼えない」という毅然とした対応で、態度を揺るがしてはいけません。
4. トラブル対応には段階がある
賃貸借契約において、契約違反は重大な問題ですが、それだけで直ちに退去に持ち込めるとは限りません。
そこで、証拠と冷静な対応が鍵となります。
明確な証拠をもとに、賃借人に正面から交渉を重ねることで、場合によっては穏便に解決することも可能です。
そう!
トラブル対応のコツは、証拠を集て、有利に進められる状況を作ると言う段階を踏まえた上で交渉に望むことが重要なのです。
今回この記事では、ペット不可マンションで賃借人がペットを飼ってしまった場合の対応策について解説していきました。
家賃滞納以外の理由で賃借人に退去を求めるのは難しいため、裁判で勝つためには確固たる証拠が必要なのです。
具体的には、
- 防犯カメラの映像やペットを飼っている証拠写真を集める
- 嘘をついたことを証明することが重要
- 掲示板での告知やアンケートを利用して、賃借人に間接的に証拠を集める
賃借人との信頼関係の破綻を理由に任意退去を促すことが最終的な目的であり、慎重かつ段階的な対応を推奨いたします。
今後も、賃貸トラブルに対する具体的な対策をお伝えしていきますので、是非ご参考ください。
それでは、また次回!
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