リフォーム&リノベーション

Vol.49 築古物件のリノベで配管交換すべき?

こんにちは!
RISO 店長ハチです。

現在、築古物件のリノベーションはますます注目を集めています。

しかし、リノベの際に悩ましいのが「配管交換をすべきか否か」という問題。

この記事では、最新の視点も踏まえて「配管交換すべきかどうか」を考えます。

今回の記事を読むことで、以下のポイントが理解できるようになります。

  1.  配管交換が必要かどうかの判断基準
  2.  配管交換のメリットとリスク
  3.  保険ではカバーできない漏水リスク
  4.  賃貸経営における長期的な視点

1. 配管交換が必要かどうかの判断基準

配管の重要性:見えないけれど主役級の存在

配管とは、家の血管のようなものです。

水やガスが流れることで、私たちの生活がスムーズに回るわけですね。

しかし、古い配管は血圧ならぬ「水圧」に耐えられず、ある日突然

店長ハチ
店長ハチ
パーン!

…と漏水事件を引き起こします。

これを放置すると、大家さんの心臓にもダメージが…(経済的な意味で)。

現代の配管事情はどうか?

2000年頃より前の物件では、主に鉄管や銅管が使われていましたが、これらは錆びやすく、漏水リスクが高まります。

一方で、2000年以降に建設された物件にはポリエチレン管やポリブデン管などの錆びにくい素材が使われ始めました。

大家さん
大家さん
2000年以降の配管なら安心!

…と油断している大家さん、そろそろ確認を。

万が一、古い配管が残っていると、漏水事故が「サプライズ登場」する可能性があります。

2. 配管交換のメリットとリスク

配管交換するべきか?ケース別に解説

1. 鉄管・銅管が使われている物件(築2000年以前)

交換推奨

リノベするなら一緒に交換しましょう。
放置して漏水すると、家賃収入が「水の泡」に。
最悪の場合、借主が退去して空室地獄に突入です。

費用感覚

30万~50万円。
「高いな…」と思ったあなた!

後々の漏水トラブルで同じくらいの出費がかさむなら、今のうちに交換した方が結果的にお得です。

配管工事費用は高いですが、「未来の自分を助ける保険」だと思いましょう。

2. ポリエチレン管やポリ塩化ビニル管が使われている物件(築2000年以降)

交換不要な場合が多い

ただし、「とりあえず見てみよう精神」が大事
劣化が目立つようならプロに相談を。

放置して何かあったら、
「あの時確認しておけば…!」
…と未来の自分からクレームが来ます

3. 保険ではカバーできない漏水リスク

費用対効果を考える視点

築古物件の配管交換は、家賃アップに直結しないのが辛いところです。

キッチンやバスルームのリノベーションは

借主A
借主A
おしゃれ~!

…と借主にウケがいいですが、配管は「見えない存在」。

これを差し置いて交換費用を回収するのは難しいです。

ただし、漏水が起きたときの損害を考えると「目に見えない保険」として捉えるのが得策です。

4. 賃貸経営における長期的な視点

大家さんの未来予測~配管とともに笑顔も守る~

これからの時代、賃貸経営は「予防」がカギです。

「築古物件でも賃貸経営で成功する!」という明るい未来を描くには、設備の見直しと計画的な修繕が欠かせません。

配管交換は見えない努力かもしれませんが、そこには未来のトラブルを防ぐ大きな意味があります。

最後に

配管交換を怠って漏水事故を起こした大家さんが、借主に言われたそうです。

借主B
借主B
水道代が急に減ったと思ったら、どこに漏れてたんですか?
大家さん
大家さん
家賃から漏れてました…。

築古物件の管理は大変ですが、知恵をつけて乗り切りましょう!

まとめ

築2000年以前の物件では、劣化リスクの高い鉄管や銅管の交換をリノベーション時に検討すべきです。

一方、築2000年以降の物件では、劣化が目立たなければ配管交換の必要性は低いものの、定期的な確認は欠かせません。

配管交換には高額な費用がかかりますが、漏水事故を防ぐことで賃貸経営の損失リスクを抑え、長期的な収益の安定を図ることができます。

また、経年劣化による漏水は保険の対象外であり、計画的な修繕が不可欠です。

配管のような見えない設備への投資は直接的な収益にはつながりにくいものの、物件の信頼性を高める重要な基盤となります。

築古物件でも適切な修繕や予防的な対応を行うことで、競争力のある賃貸経営を実現できるでしょう。

見えない部分への投資こそ、未来の安心を作る。

築古物件もポジティブな視点で管理し、笑顔で続く賃貸経営を目指しましょう!

次回は「ユニットバス交換の費用感覚」をテーマにお届け予定です。

お楽しみに!